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XPPen Artist 13.3 Pro V2は今も買いか?Artist 12 3rd・Kamvas 13 Gen 3と比較

著者: ペケ最終更新: 2026/08/28

Artist 13.3 Pro V2は、13.3型と赤いダイヤル+8キー、付属スタンド・ケーブルをまとめてほしい人には今も候補です。Artist 12 3rd、Kamvas 13 Gen 3、15.6型・14型の機種と比べ、選ぶ理由を整理します。

XPPen Artist 13.3 Pro V2は2024年12月に発売された13.3型の液タブです。参考価格は39,080円。16,384段階の筆圧を前面に出した製品ですが、購入判断では、その数字よりも赤いダイヤルと8個のキー、付属スタンド、接続ケーブルまで含めた一式の内容が重要です。

本記事はメーカー公式仕様と、国内外で公開されているレビューを照合してまとめたものです。公式の公称値と、使用者が述べた感触は分けて扱います。また、2019年発売の旧Artist 13.3 Proとは仕様もペンも違うため、旧型のレビューは判断材料に含めていません。


Artist 13.3 Pro V2を選んでよい人

Artist 13.3 Pro V2は、13.3型の作業面と赤いホイール、8個のキーを使いたい人には、今も候補になります。スタンドと接続ケーブルがひととおり付属するため、最初から一式をそろえたい人にも向いています。

一方、小ささと新しいペンを優先するならArtist 12 3rd、同じ13.3型で反射防止ガラスや軽さを重視するならKamvas 13 Gen 3、広い作業面が必要ならArtist 15.6 Pro V2から比べるべきです。筆圧16,384段階だけは、この機種を選ぶ決め手になりません。


39,080円で何がそろうか

まずは公式仕様を確認します。[1][2][3]

項目Artist 13.3 Pro V2
型番MD130FH
発売日2024年12月6日
参考価格39,080円
画面13.3型・16:9・IPS
解像度1920×1080
表面フルラミネーション・反射防止フィルム
色域カバー率sRGB 99%・Adobe RGB 89%・Display P3 95%(標準値)
表示色・輝度1,670万色・250cd/m²(標準値)
ペンX3 Proスマートチップスタイラス
筆圧・初期荷重16,384段階・3g
ペン精度中央±0.4mm
操作部レッドリングホイール・8個のショートカットキー
タッチ操作非対応
本体サイズ・重量390.4×249.98×12.9mm・1.139kg
Artist 13.3 Pro V2
Artist 13.3 Pro V2
XPPen / 液タブ
発売: 2024-12-06
参考価格 ¥39,080
▶ 詳細・価格を見る

この機種の分かりやすい長所は、本体左側に操作部がまとまっていることです。赤いホイールはキャンバスの拡大縮小やブラシサイズ変更に割り当てられ、8個のキーには取り消しや修飾キーなどを登録できます。キーボードへ手を伸ばす回数を減らしたい人には、16,384段階という数字より日々の差が出やすい部分でしょう。

箱には折りたたみ式スタンド、USB-C to USB-C、USB-C to USB-A、USB-A延長、3-in-1ケーブルなどが含まれます。[1] 液タブを買った後で、接続ケーブルやスタンドを一つずつ選ぶ必要がありません。付属スタンドは公開レビューでは20度の1段階式と報告されているので、細かな角度調整が必要なら別売スタンドを考えたほうがよさそうです。[6]

USB-Cケーブル1本で映像・給電・ペン入力をまとめられるのは、接続先が映像出力に対応したフル機能USB-Cポートを備えている場合です。端子の形がUSB-Cでも、DisplayPort Alt Modeに対応していなければ1本ではつながりません。Android端末との接続では外部給電も必要で、電源アダプターは付属しません。[4] 購入前に、使うPCや端末のポート仕様を確認しておきたいところです。


16,384段階だけでは選べない

X3 Proペンの公式仕様は、筆圧16,384段階、初期荷重3g、中央精度±0.4mm、反応レート200RPS以上です。[1] 数字だけを見れば十分に細かく見えます。ただし、筆圧段階が多いことと、誰にとっても線が描きやすいことは同じではありません。ペンを反応させるのに必要な力、ペン先の沈み込み、表面の摩擦、ドライバーの調整も描き味に関わります。

さらに、比較相手のArtist 12 3rdも筆圧16,384段階です。こちらは新しいX4ペンを採用し、初期荷重2g、中央精度±0.2mmという公称値になりました。[8] そのため「16,384段階だからArtist 13.3 Pro V2を選ぶ」という理由は、現在では弱くなっています。

Artist 13.3 Pro V2を見直すなら、ペンの数字ではなく、13.3型の作業面と赤いホイール、8個のキー、付属品をまとめて評価するのが自然です。


公開レビューから見えた描き味

ここからは公式仕様ではなく、実機を使った人の報告です。国内の秋葉原ぶらりとHaiaoは、軽いタッチから線の入り抜きが滑らかだったと述べています。[5][7] 海外のDraw Tabletsは、画面表面を紙に近い質感と評価し、ホイールと8個のキーが使いやすく、ドライバー導入も難しくなかったと報告しています。[6]

一方、13.3型ではソフトのパネルを表示すると描画領域が狭くなり、拡大縮小の回数が増えるという指摘があります。赤いホイールは、その弱点を補う操作にも使えます。[6] 画面の大きさを重視する人には、操作で補えるかどうかを考えてほしいところです。

線については、かなり遅く引いた直線で軽い揺れが出たという報告が1件ありました。[6] 速いストロークで遅延を感じなかったという同じレビュー内の評価とは両立します。すべての個体やソフトで起きるとまでは言えないため、超低速の定規なし直線を多用する人が気に留めるべき情報として扱うのが妥当でしょう。

色域はsRGB 99%、Adobe RGB 89%、Display P3 95%というメーカー標準値です。[1] 今回確認した3本のレビュー記事には、測色器による独立した検証結果が見当たりませんでした。[5][6][7] 色の正確さを仕事で求める場合は、公称値だけで判断せず、手元でのキャリブレーションを前提にしたほうが安全です。


近い価格の候補と選び分ける

参考価格と主な選び分けを並べると、Artist 13.3 Pro V2の立ち位置がはっきりします。

機種参考価格選ぶ理由
Artist 13.3 Pro V239,080円13.3型、赤いホイールと8キー、スタンドと接続ケーブルが一式付属
Artist 12 3rd32,980円11.9型で小さく軽い。X4ペンは初期荷重2g・中央精度±0.2mm
Kamvas 13 Gen 339,980円13.3型・865g・反射防止ガラス。スタンドは別売
Artist 15.6 Pro V247,580円参考価格差8,500円で15.4型へ広がる
Artist Pro 14(Gen 2)53,820円14型・16:10・1920×1200で縦の作業領域を取りやすい

小ささと新しいペンを優先するなら、Artist 12 3rdのほうが選びやすいでしょう。11.9型なので作業面は狭くなりますが、本体は719g。机が小さい人や持ち出す人には差が効きます。[8]

13.3型を維持しながら、フィルムではなく反射防止ガラスの表面を選びたいなら、Kamvas 13 Gen 3が比較相手です。初期荷重2gのPW600Lペン、5キーとデュアルダイヤルを備え、本体は865gです。[9] 参考価格はArtist 13.3 Pro V2より900円高く、ST300スタンドとUSB-Cケーブルは別売です。付属品まで同じ条件で比べると、必要な追加費用が変わる点に注意してください。

据え置きで描く時間が長く、ソフトのパネルを開いても作業面を残したいなら、Artist 15.6 Pro V2が素直な候補です。ペンと操作部の構成は13.3 Pro V2に近いまま、参考価格差8,500円で15.4型になります。[10]

フルHDの縦幅が気になるなら、Artist Pro 14(Gen 2)も見ておきたい機種です。14型・16:10の1920×1200で、X3 Proペンの筆圧と初期荷重は13.3 Pro V2と同じ。参考価格は53,820円なので、縦の120ピクセルと少し広い作業面に参考価格差14,740円を出せるかが判断点になります。[11]

この中でArtist 13.3 Pro V2の強みは、13.3型を確保しつつ、本体の赤いホイールと8キー、スタンド、各種ケーブルをまとめて得られることです。この構成に価値を感じるかどうかが、比較の分かれ目になります。

XPPen内でライン名と世代の関係も確認したい方は、Artist・Artist Pro・Artist Ultraの違いで整理しています。


購入前に確認したいこと

Artist 13.3 Pro V2はPCや対応Android端末につないで使う液タブで、単体では描けません。タッチ操作にも対応していないため、画面を指で回転・拡大したい人には合いません。ここは赤いホイールやキーで操作する設計です。

13.3型は、机を圧迫しにくい一方で、CLIP STUDIO PAINTなどのパネルを多く開くとキャンバスが狭くなります。使っているソフトの画面構成を13インチ前後のノートPCで再現してみると、作業面の感覚をつかみやすいと思います。

候補を絞ったら、手元のPCで使える接続方法と、390.4×249.98mmの本体を置ける机幅を最後に確認してください。13.3型の画面にソフトのパネルを並べたときの広さと、左手でホイールを回す姿勢まで想像しておくと、購入後のずれを減らせます。


出典一覧

  1. XPPen JAPAN公式「Artist 13.3 Pro V2」https://www.xp-pen.jp/product/artist-13-3-pro-v2.html (取得日:2026-08-25)
  2. XPPen公式ストア「Artist 13.3 Pro V2」https://www.storexppen.jp/buy/artist-13-3-pro-v2.html (取得日:2026-08-25)
  3. XPPen「Artist 13.3 Pro がアップグレード!」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000090174.html (取得日:2026-08-25)
  4. XPPen JAPAN公式「Artist 13.3 Pro V2 クイックガイド」https://www.xp-pen.jp/setup/artist-13-3-pro-v2.html (取得日:2026-08-25)
  5. 秋葉原ぶらり「筆圧が超進化!液晶ペンタブXPPen『Artist 13.3 Pro V2』を徹底レビュー!」https://akiba.jpn.org/?p=108966 (取得日:2026-08-25)
  6. Draw Tablets「XPPen Artist 13.3 Pro V2 Review」https://drawtablets.com/xppen-artist-13-pro-v2-review/ (取得日:2026-08-25)
  7. Haiao「XP-Pen Artist 13.3 Pro V2初心者必見!選び方から使い方まで徹底解説」https://www.greyblueroom.com/xp-pen-artist-13-3-pro-v2/ (取得日:2026-08-25)
  8. XPPen JAPAN公式「Artist 12 3rd」https://www.xp-pen.jp/product/artist-12-3rd.html (取得日:2026-08-25)
  9. HUION公式「Kamvas 13(Gen 3)」https://www.huion.com/jp/products/kamvas-13-gen-3 (取得日:2026-08-25)
  10. XPPen JAPAN公式「Artist 15.6 Pro V2」https://www.xp-pen.jp/product/artist-15-6-pro-v2.html (取得日:2026-08-25)
  11. XPPen JAPAN公式「Artist Pro 14(Gen 2)」https://www.xp-pen.jp/product/1386.html (取得日:2026-08-25)