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XPPen Artist 22 セカンドは今も買いか?Artist 22 Plusと比較

著者: ペケ最終更新: 2026/08/30

Artist 22 セカンドは参考価格53,820円、Artist 22 Plusは67,830円。14,010円差で変わるフルラミネーション、X3 Proペン、色とAndroid対応を比べ、セカンドを今選べる条件を整理します。

XPPen Artist 22 セカンドの参考価格は53,820円、Artist 22 Plusは67,830円です。差は14,010円ありますが、どちらも21.5型・1920×1080なので、Plusに替えても画面の広さや画素数は増えません。

違うのは、ペン先の下に見える画面の作りです。Artist 22 セカンドは非ラミネート、Artist 22 Plusはフルラミネーションを採用しています。[1][2][5] PlusではペンもPA6からX3 Proへ変わり、筆圧、初期荷重、中央精度、色空間の切り替え、Android対応が更新されました。[1][4][5]

つまり14,010円は、大きな画面や高い解像度を買う差額ではありません。ペン先と表示位置のずれを抑えやすい画面構造と、新しいペン、接続先の広がりに払う差額です。21.5型を参考価格5万円台で確保することが第一で、非ラミネートを承知できるならセカンドにも選ぶ理由は残ります。細い線を狙った位置に置きたい人や、軽い力から描き始めたい人には、Plusの更新点が効きます。

当サイトは両機を実機検証していません。本記事ではメーカーの公称仕様と公開レビューを照合し、仕様として確認できることと、使用者の感想を分けて扱います。レビューの提供条件も出典一覧に記載しました。

XPPen内でArtistとArtist Proの違いから確認したい方は、Artist・Artist Pro・Artist Ultraの違いもあわせてご覧ください。

14,010円差で変わるのは画面サイズではない

主要仕様を並べると、共通点と更新点がはっきりします。[1][2][3][4][5][6]

項目Artist 22 セカンドArtist 22 Plus
型番CD220FMD220FH
参考価格53,820円67,830円
表示エリア21.5型・476.064×267.786mm21.5型・476.06×267.79mm
解像度1920×10801920×1080
画面構造非ラミネート・アンチグレアフィルムフルラミネーション・アンチグレアフィルム
ペンPA6X3 Proスマートチップスタイラス
筆圧8,192段階16,384段階
初期荷重公式数値の記載なし3g
ペン精度中央±0.5mm・端部±1.5mm中央±0.4mm
色域の公式表記sRGB 122%以上・Adobe RGB 90%以上sRGBカバー率99%・面積比130%、Adobe RGBカバー率91%・面積比103%
対応OSWindows・macOS・Chrome OS・LinuxWindows・macOS・Chrome OS・Android・Linux
内蔵スタンド16~90度・VESA 100×100mm15~88度・VESA 100×100mm
接続USB-CまたはHDMI+USB、DC電源USB-CまたはHDMI+USB、DC電源
本体ショートカットキーなしなし
タッチ操作非対応非対応
Artist 22 セカンド
Artist 22 セカンド
XPPen / 液タブ
発売: 2021-01-08
参考価格 ¥53,820
▶ 詳細・価格を見る
Artist 22 Plus
Artist 22 Plus
XPPen / 液タブ
発売: 2023-11-22
参考価格 ¥67,830
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本体価格だけで見れば、Plusはセカンドより約26%高くなります。ところが表示エリアは実質同じで、解像度もフルHDのままです。ソフトのパネルを置いたときの広さは変わらず、21.5型に1920×1080を表示したときの画素感も解消しません。差額を出すかどうかは、画面構造とペンの更新を自分が使うかで考える必要があります。

セカンドの仕様表にある5個の機械式ボタンは、電源、画面メニュー、輝度や音量などを操作するためのものです。描画ソフトの機能を割り当てるショートカットキーではありません。Plusにも本体ショートカットキーはなく、両機ともタッチ操作には非対応です。左手操作が必要なら、キーボードか別売のショートカットリモートを置く場所も見ておきたいところです。[1][5]

セカンドの画面はフルラミネーションではない

Artist 22 セカンドの日本向け製品ページには「フルラミネーション」の記載がありません。XPPen公式ストアのFAQは、この機種を非ラミネートと明記しています。[1][2] 前面が一枚板のように見えることや、アンチグレアフィルムが貼られていることは、液晶パネルとカバーガラスが密着している根拠にはなりません。

非ラミネートでは、ペンが触れる表面と液晶の表示面の間に距離があります。斜めから見たり画面の端へ寄ったりすると、ペン先とカーソルが離れて見えやすくなります。XPPenが公開するセカンドの公称精度も、中央±0.5mmに対して端部±1.5mmです。[1]

実機レビューの受け止め方は一様ではありません。メーカー提供機を使ったParka Blogsは、正面では隙間が目立ちにくく、端部ではキャリブレーション後も数ピクセルのずれが残ったと報告しています。[11] 同じく提供機を試したWin-tabは、斜め線が部分的にゆがむ場面があったものの、大画面では目視で修正できる範囲だったとしています。[10] 自費購入のSIMPCでは、角度を変えた後にキャリブレーションするとペンとポインターのずれを調整できたとのことでした。[9] 提供レビュー2本は発売当時の機材とドライバーでの記録なので、同じ挙動が現在の環境でも起きるとは断定できません。

Plusはフルラミネーションですが、「視差が完全になくなる」とまでは言い切れません。メーカー提供のThe Gadgeteerは視差を感じないと評価した一方、別の提供レビューでは、視差は見えるが気にならない程度とされています。[12][13] 見る角度、キャリブレーション、個体、本人の感覚で評価が変わる部分です。それでも、構造上の隙間を小さくしたPlusのほうが、ペン先と表示位置を合わせやすい条件を持つことは確認できます。[5]

16,384段階だけを目当てにPlusを選ぶ必要はない

セカンドのPA6は8,192段階、PlusのX3 Proは16,384段階です。数字は2倍ですが、描き味まで2倍細かく感じるとは限りません。Plusの提供レビュー2件では、どちらも8,192段階との差を明確には判別できない、または筆圧段階だけを理由に買い替えるほどではないという感想が述べられています。[12][13]

注目したいのは、筆圧の総段階数より周辺の仕様です。X3 Proは初期荷重3g、中央精度±0.4mm、ペン先の沈み込み0.6mmという公称値です。[5] PA6を使うセカンドは中央±0.5mm・端部±1.5mmですが、初期荷重の公式数値は確認できませんでした。[1][4] Plusの端部精度も公式仕様表にはないため、中央の0.1mm差を画面全体の性能差として広げないほうが安全です。

Win-tabの提供レビューでは、セカンドの初期設定で弱い筆圧を拾いにくい場面があり、ドライバー調整である程度補えたと報告されています。[10] 一方、Parka Blogsの提供機では軽い力から線を出せたと評価されました。[11] この違いからも、実際の線は筆圧段階の数字だけでなく、ドライバー設定、ソフト、OS、個体によって変わると考えるのが自然です。

色域の122%と130%はそのまま引き算できない

セカンドの公式ページは「sRGB 122%以上・Adobe RGB 90%以上」と記載していますが、色域の面積比とカバー率を分けていません。[1] PlusはsRGBの面積比130%とカバー率99%、Adobe RGBの面積比103%とカバー率91%を別々に掲載しています。[5]

面積比は、その色域に対して表示できる色の範囲がどれだけの面積を持つかを示す数字です。カバー率は、基準となる色域をどれだけ覆うかを示します。形がずれていれば、面積が広くても基準色域をすべて覆うとは限りません。そのため「130%から122%を引いて、Plusが8ポイント上」とは比較できません。

Parka Blogsが提供機のセカンドをSpyder5Proで測った結果は、sRGB 99%、Adobe RGB 84%、NTSC 82%、P3 91%でした。[11] これは1台の測定結果で、全個体を保証するものではありませんが、公称の「Adobe RGB 90%以上」と測定値を同じ種類の数字として扱えないことが分かります。

PlusにはドライバーからsRGB、Adobe RGB、DCI-P3、USERを切り替える機能があります。[5] 色空間を切り替えて作業する人には明確な追加点です。ただし、色域の広さと、手元の個体が正しい色を表示していることは同じではありません。納品時の色が重要なら、どちらを選んでもキャリブレーションを前提にしてください。

USB-C接続でもコンセントは必要になる

両機とも、映像出力に対応したUSB-CポートがあるPCなら、USB-C to USB-Cケーブルで映像とペン入力をまとめられます。ただし、液タブ本体の電源は別です。セカンドのクイックガイドもPlusの取扱説明書も、USB-C接続時に電源アダプターと電源コードをつなぐよう案内しています。[3][6]

「USB-Cケーブル1本で接続できる」は、PCとの映像・データ用ケーブルが1本になるという意味です。机の上からDC電源ケーブルまで消えるわけではありません。21.5型を据え置く製品なので、コンセントの位置と電源アダプターの置き場まで考えておきたいところです。

セカンドは538×332×25.8mm、約5.05kgです。Plusも547×364.67×33.4mmあり、どちらも頻繁に持ち運ぶより机へ常設する大きさです。[1][5] 内蔵スタンドの奥行きに加え、キーボードや左手デバイスをどこへ置くかまで測っておくと設置後の窮屈さを避けやすくなります。

Androidの扱いも同じではありません。Plusの互換性にはAndroid(USB 3.1 DP 1.2)が明記されています。[5] セカンドの日本向けページは、対応するAndroidスマートフォンの画面を映して動画やゲームを楽しめると説明する一方、ペン入力を含む対応OS一覧にはAndroidを載せていません。[1] セカンドをAndroid用の液タブとして選ぶのは避け、使う端末が映像出力とペン入力の両方に対応するかをメーカーへ確認したほうがよいでしょう。

旧型でもドライバー提供は続いている

Artist 22 セカンドは2021年登場の機種ですが、2026年8月30日時点でもXPPenの日本向けページで販売案内とドライバー配布を確認できます。ダウンロードページには2026年7月31日更新のドライバーが掲載されています。[1][7] 古い製品だから直ちに使えない、販売終了しているとは判断できません。

ただし、現在ドライバーがあることは、将来のOSまで対応を保証する意味ではありません。購入前にはWindowsやmacOSのバージョンを選んで、対応するドライバーが表示されるかを確認してください。Plusにも専用のダウンロードページがあります。[8]

Artist 22 セカンドを選べる条件

セカンドを選びやすいのは、WindowsやmacOSのPCで使い、21.5型の作業面を参考価格53,820円で確保することを優先する人です。非ラミネートの見え方を承知し、8,192段階のPA6で足り、必要ならキャリブレーションするのであれば、Plusとの差14,010円を抑える意味があります。VESA 100×100mmが公式仕様に明記されているため、対応アームへ載せ替えたい人にも確認しやすい機種です。[1]

Plusは、画面のフルラミネーション、初期荷重3gのX3 Pro、中央精度±0.4mm、色空間切り替え、Android対応をまとめて使いたい人向けです。反対に、16,384段階という数字だけが気になっているなら、差額を出す前に考え直す余地があります。

どちらも21.5型・フルHDなので、近距離で画素の粗さが気になる人への答えはPlusではありません。Parka BlogsとThe Gadgeteerの実機レビューでも、フルHDの画素感は確認されています。[11][12] 21.5型を保ったまま解像度を上げるなら、2560×1440のArtist Pro 22(Gen 2)が次の候補ですが、参考価格は99,040円まで上がります。[14]

他社の22型級も含めて考えたい方は、Kamvas 22 Gen 3の国内外レビューまとめで、表示とペンの評価を確認できます。

出典一覧

  1. XPPen JAPAN公式「Artist 22 セカンド」https://www.xp-pen.jp/product/856.html (取得日:2026-08-30)
  2. XPPen公式ストア「Artist 22 (2nd Gen) FAQ」https://www.xp-pen.com/ca-store/buy/artist-22-2nd-gen.html?channel=linktreeca (取得日:2026-08-30、非ラミネートを明記)
  3. XPPen JAPAN公式「Artist 22 セカンド クイックガイド」https://www.xp-pen.jp/subsidiary/741.html (取得日:2026-08-30)
  4. XPPen JAPAN公式「PA6 バッテリーフリー型スタイラスペン」https://www.xp-pen.jp/product/886.html (取得日:2026-08-30)
  5. XPPen JAPAN公式「Artist 22 Plus」https://www.xp-pen.jp/product/artist-22-plus.html (取得日:2026-08-30)
  6. XPPen JAPAN公式「Artist 22 Plus ユーザーズマニュアル」https://www.xp-pen.jp/user-manual/artist-22-plus.html (取得日:2026-08-30)
  7. XPPen JAPAN公式「Artist 22 セカンド ダウンロード」https://www.xp-pen.jp/download-640.html (取得日:2026-08-30、2026年7月31日更新のドライバーを確認)
  8. XPPen JAPAN公式「Artist 22 Plus ダウンロード」https://www.xp-pen.jp/download/artist-22-plus.html (取得日:2026-08-30)
  9. SIMPC「XP-PEN Artist22 セカンドの実機レビュー」https://simpc.jp/pen-tablet/artist22-2nd-review/ (取得日:2026-08-30、自費購入)
  10. Win-tab「XP-PEN Artist22セカンド の実機レビュー」https://win-tab.net/acc/xp_pen_artist22_second_review_2101182/ (取得日:2026-08-30、メーカー提供機)
  11. Parka Blogs「Review: XP-Pen Artist 22 (2nd gen) pen display」https://www.parkablogs.com/content/review-xp-pen-artist-22-2nd-gen-pen-display (取得日:2026-08-30、メーカー提供機)
  12. The Gadgeteer「XPPen Artist 22 Plus Drawing Display review」https://the-gadgeteer.com/2023/12/13/xppen-artist-22-plus-drawing-display-review-easy-to-live-with-and-use/ (取得日:2026-08-30、メーカー提供機)
  13. 非アクティビズム。「XPPen Artist 22 Plus レビュー」https://www.in-activism.com/XPPen-Artist-22-Plus-Review (取得日:2026-08-30、メーカー提供機)
  14. XPPen JAPAN公式「Artist Pro 22(Gen 2)」https://www.xp-pen.jp/product/artist-pro-22-gen-2.html (取得日:2026-08-30)